2022年7月30日に起こった事件。
沖縄県那覇市の認可外保育園、『緑のすずの保育園』で、灰野涼空(りく)くんが死亡する事故が発生。
園のずさんな管理体制が問題になったこの事件は注目を集めました。
本記事は、事件の経緯を振り返り、園長のその後はどうなったのかも再調査しました。
緑のすず乃保育園事件を振り返る

2022年7月30日、沖縄県那覇市の認可外保育園、「緑のすず乃保育園」で、生後3か月の男児が亡くなりました。
預けられていた生後3カ月の男児が、心肺停止の状態になり搬送先の病院で死亡
引用:okinawa times
当初は、乳幼児突然症候群が疑われましたが、その後の調査から園の管理体制に
問題があったことが発覚、重大な問題として取り扱われています。
緑のすず乃保育園について

- 所在:沖縄県那覇市
- 設置:2019年
利用料が安かったことから、忙しい母親の「駆け込み寺」として重宝されていた様子。
しかし、
- 昼間から暗い
- 利用者に対して従業員が少ない
- 子供の泣いている声がずっと聞こえている
など、評判はあまり良くなかったようです。
具体的な内容
以下、当時の口コミより。
「人の目が少ない」など、運営についても安全性に問題があるといった意見も聞かれていました。
園長は比嘉みどり
緑のすず乃保育園の園長は、比嘉みどりさんです。

比嘉みどりさんの詳しい情報は分かっていません。
過去の園だよりより。
調査で分かったこと
事件の約1ヶ月前程
利用者から市に「すぐに立ち入り調査してほしい」と通報があったことが分かった。
通報は園内での虐待の疑いや、保育環境の異常を訴える内容だった。引用:okinawa times
ですが、市は訪問するにとどまったそう。
この時点で、何かしらの対応が出来ていれば、事態は変わったかもしれません。
通常、乳幼児突然死症候群の予防として、顔色や呼吸をしているかなど
仰向けで寝ているかの確認を定期的に行うのですが、定期的に確認はしていなかったそう。
さらに、当時りくくんがうつ伏せで寝ていたのは、園長の指示でした。
乳児は死亡した当時、園長からの指示でうつ伏せの状態で寝かされていた
引用:newsdig.tbs
緑のすず乃保育園が安全管理基準を満たしていなかった項目は、じつに12項目。
調査を担当した人によると
- 他の園と比べて項目が多い
- 時間帯によっては、児童福祉法に定められた保育者数に達していない
- 部屋が暗く、乳幼児の表情が確認できなかった
などの指摘がありました。
園長の心境
せわしなく、見る余裕がなかった
経験のない職員と保育することに不安を抱いていた
お迎えの時、おでこが黒く異変を感じたものの、お母さんに見せることを優先した
亡くなった灰野涼空くんについて

生後3か月のまだまだかわいい盛り。
りくくんのお母さんも園に預けたあと、亡くなるとは思ってもみなかったでしょう。
母親の思い

保育園に預け、お迎えに来て、30分待たされ、出てきたのは死んだ息子。
本当に苦しくて辛くて居た堪れない事件が起こりました。
立ち入り調査もしてもらえない現状です。
さらに、詳しい当時の状況が語られています。
あの日から今日まで言葉では表せない日々を過ごしていました。
最近は、自分のグーの手をはむはむ食べながら、私を目で追うようになり
お腹をこしょこしょするとニコっと笑う涼空が大好きでした。
その日は、どうしても仕事で4時間だけ預けなければいけなく
認可外の一時保育園を朝から利用しました。(2回目)
お昼に仕事を終えて迎えに行き、りくの母です~と伝えたけど、なかなか戻ってこない。
15分ほど待たされた園長の手には、ぐったりと変わり果てた姿の息子がありました。
ちょっと冷たいですが、生きてますよ。
と、明らかに亡くなっている息子を渡されました。
そこから急いで救急車を呼び、何度も名前を呼びながら心肺蘇生などをしましたが、もう手遅れでした。
Instagramより
園長のその後はどうなった?
結論、比嘉みどりさんの消息は不明です。
2022年8月下旬に園を閉鎖後、どうしているのか分かりません。
ですが、2024年7月、りくくんの遺族が施設の園長、市、国に対して提訴しました。
裁判は2024年10月より始まっているみたいですね。
園長は争う姿勢を見せているといいます。
こちらの裁判は動向に注目していきたいですね。
まとめ
本記事は、緑のすず乃保育園で起こった事故について振り返りました。
- 比嘉みどり園長の現在は不明
- りく君の家族が園を提訴、裁判中
裁判の動向を追っていきたいと思います。