2022年7月30日、沖縄県那覇市にある認可外保育園「緑のすず乃保育園」で、園を利用していた灰野涼空(りく)くんが死亡する事件が発生しました。
園の杜撰な管理体制や事件当日の職員の対応がヤバすぎる事も判明。「緑のすず乃保育園」の運営実態や事件当日の状況・その後の対応について記載しています。
11/17追記:市が元園長に「施設閉鎖命令」
10/26追記: 比嘉みどり園長の心情「大丈夫と信じたかった」
NHKが独自取材した情報から、事故当日の緑のすず乃保育園園長の心境などが明らかになりました。
ことし7月、那覇市にあった認可外保育施設で生後3か月の赤ちゃんが心肺停止の状態になり死亡した事故で、当時の園長が赤ちゃんの異変に気づけなかった理由について「せわしく見る余裕がなかった」などと市に報告していたことが、NHKが行った情報公開請求でわかりました。
赤ちゃんの異変に気づけなかった理由ついて、園長は「経験のない職員と保育することに不安を抱いていた。乳幼児全体を見ながら落ち着いて保育することができず、せわしく見る余裕がなかった」などと市に報告していたことが分かりました。
異変を把握した時に救急車を呼んだり市に連絡したりしなかった理由については、「お迎えの時、おでこが黒く異変を感じたものの、お母さんに見せることを優先した」などとしています。
赤ちゃんの体温は35度4分から34度へと急激に下がり、「慌ててお母さんに連れて行った。救急車を呼ぶほどのことではない大丈夫だと思いたかった」と記載されていました。
出典:nhk
〇赤ちゃんの異変に気付けなかった理由
「経験のない職員と保育することに不安を抱いていた。乳幼児全体を見ながら落ち着いて保育することができず、せわしく見る余裕がなかった」
〇異変を把握した時に救急車を呼んだり市に連絡したりしなかった理由
「お迎えの時、おでこが黒く異変を感じたものの、お母さんに見せることを優先した」
赤ちゃんの体温は35度4分から34度へと急激に下がり
「慌ててお母さんに連れて行った。救急車を呼ぶほどのことではない大丈夫だと思いたかった」
と報告書に記されている
10/17追記:涼空くんの母親「息子の死はムダにしない」
亡くなった涼空くんの母親の知人の方が、SNSで緑のすずの保育園に関する情報を求める声を発信しました。
保育園に預け、お迎えに来て30分待たされ、出てきたのは死んだ息子。本当に苦しくて辛くて居た堪れない事件が起きました。
立ち入り調査もしてもらえない現状です。#緑のすず乃保育園 について情報を求めています。どうか皆様、拡散して下さい。
お願い致します。 pic.twitter.com/EiqauvOnmp— 🦚 (@abl3122) October 17, 2022
保育園に預け、お迎えに来て30分待たされ、出てきたのは死んだ息子。
本当に苦しくて辛くて居た堪れない事件が起きました。
立ち入り調査もしてもらえない現状です。
#緑のすず乃保育園 について情報を求めています。
どうか皆様、拡散して下さい。
お願い致します。
下記、涼空(りく)くんの母親が9/17、インスタグラムに投稿したコメントです。
突然ですが、7/30に生後3か月の涼空(りく)が亡くなりました。
My son passed away…
SNSでお伝えするのか?そしてお伝えするならどこまで?とずっと悩んでいましたが、りくが死を持ってまで伝えてくれた事は、しっかり届けなければ思い書かせて頂く事にしました。
あの日から今日まで、言葉では表せない日々を過ごしていました。
最近は、自分のグーの手をはむはむ食べながら、私を目で追うようになり、お腹をこしょこしょするとニコっと笑う涼空が大好きでした。
その日は、どうしても仕事で4時間だけ預けなければいけなく、認可外の一時保育園を朝から利用しました。(2回目)
お昼に仕事を終えて迎えに行き、りくの母です~と伝えたけど、なかなか戻ってこない。
15分ほど待たされた園長の手には、ぐったりと変わり果てた姿の息子がありました。
ちょっと冷たいですが、生きてますよ。と、明らかに亡くなっている息子を渡され、そこから急いで救急車を呼び何度も名前を呼びながら心肺蘇生などをしましたが、もう手遅れでした。
(救急隊によると、すでに死後硬直が始まっていたそうです。)
朝に預けた少しあとから呼吸が苦しそうなど異変に気づきながらもうつ伏せにし、足が暖かいから大丈夫と、救急車も私も呼んでもらえなかった。
15分待たされていた間には、シャワーとオムツを変えてたとのこと
ネットの反響を受け、9/18にりくくんの母親がストーリーにコメントをあげています。緑のすずの保育園を利用していた20人の方と繋がる事ができたと報告されています。
追記:10/12 事故発生の1ヶ月前の予兆「虐待疑惑」
今回の事故が発生する1ヶ月前に予兆がありました。
那覇市楚辺の認可外保育園で7月30日、預けられていた生後3カ月の男児が心肺停止の状態になり搬送先の病院で死亡した問題で、この約1カ月前に、利用者から市に「すぐに立ち入り調査してほしい」と通報があったことが分かった。
通報は園内での虐待の疑いや保育環境の異常を訴える内容だったが、市は園を訪問する対応にとどまり、…
出典:okinawatimes
園の別の利用者から、虐待の疑惑や保育環境の異常を訴える内容の通報があったという。立ち入り調査の依頼だったが市は園を訪問するに留まりました。
ここでも市は園を訪問するに留まったようですが、調査をしていればこのような事件に繋がらなかったかもしれません。
10/11追記:うつぶせ寝は「常態化」
那覇市が事故の立ち入り調査をした結果を公表しました。
それによりますと園は当時、乳幼児突然死症候群の予防として、乳児の顔色や呼吸、あおむけに寝ているかなどを定期的に確認していなかったということです。また那覇市によると乳児は死亡した当時、園長からの指示でうつ伏せの状態で寝かされていたということです。
出典:newsdig.tbs
追記: 「緑のすず乃保育園」閉鎖へ
緑のすず乃保育園が8/29に市に「廃止届け」を提出しました。理由は「経営や運営状況が厳しい」ことを挙げています。
那覇市楚辺の認可外保育園「緑のすず乃保育園」で一時預かりの生後3カ月の男児が心肺停止の状態で見つかり死亡した問題で、市は31日までに、同園の廃止届け出を受け付けたと発表した。
同園は事故翌日の7月31日から休園していた。園長の女性は8月29日、市職員と面談し「経営や運営状況が厳しい」などを理由に廃止を届け出た。
涼空くんが死亡した認可外保育園は「緑のすず乃保育園」
涼空くんが亡くなった認可外保育園は「緑のすず乃保育園」です。
住所:〒900-0023 沖縄県那覇市楚辺1丁目7−18
沖縄県那覇市の都会よりに位置していますが、「緑のすず乃保育園」の周辺は住宅街に囲まれています。利用料が安く、忙しいママさんには駆け込み寺として利用する方もいたそうです。
緑のすず乃保育園の園長は「比嘉みどり」
緑のすず乃保育園の園長は比嘉みどりさんです。
笑顔の輪が広がりますように。
設置者:比嘉みどり
施設長:比嘉みどり

園だより
比嘉みどりさんに関する詳細な経歴は分かっていません。
緑のすず乃保育園の評判「口コミが最悪」
「緑のすず乃保育園」の口コミについて調査してみましたが、評価と内容が最悪でした。
口コミの評価は星2.5



脳の活性化はもちろん「やさしさ」や「思いやり」の心をはぐくむよう指導しています。
また、認可外保育園では珍しい日曜・祝祭日の保育もご相談に応じ、ご利用しやすい環境を整えています。
緑のすず乃保育園は「安全管理基準」満たしていない
(出典:沖縄タイムズ)
- 保育従事者数
→主たる開所時間において、月極契約乳幼児に対し、必要な保育従事者数を確保すること
- 衛生管理
→ミルクの保存に関し、適切な措置をとること
- 発育チェック
→身長や体重の測定など、基本的な発育チェックを夜間時も毎月定期的に行うこと
- 乳幼児の健康診断
→夜間:乳幼児の健康状態確認のため入所前に健康診断を実施し、結果を園で保管すること
- 乳幼児の健康診断
→夜間:健康診断を年に2回実施すること。(おおむね6月毎に実施)
- 乳幼児突然死症候群の予防
→睡眠中に乳幼児の顔色や呼吸の状態を細かくチェックすること。
- 乳幼児突然死症候群の予防
→乳幼児突然死症候群についての認識を高め、予防に努めること。
- 環境及び安全性の確保
→夜間:乳幼児の安全ため、ベッド1台につき1名使用すること。
- 環境及び安全性の確保
→ベッドの台数や置き方を工夫し、安全確保を行うこと。
- 在籍乳幼児に関する書類などの整備
→夜間:乳幼児の在籍記録及び契約内容が確認できる書類を整備し、保管すること。
- 保育姿勢
→園内外研修の機会を持ち、保育従事者の専門性や、資質の向上に努めること。
- 健康管理
→夜間:一時預かり児童の名簿や引き継ぎ簿もなく人数把握がされていなかったので改善を講じること。
以上、2021年11月の市の調査結果から緑のすず乃保育園が安全管理基準を満たしていなかった12項目の内容です。
下記、調査を担当した人の証言です。
- 他の園と比べて項目が多い
- 時間帯によっては児童福祉法に定められた保育者数に達していない
- 部屋が暗くて乳幼児の表情が確認できなかったりした
「那覇市は改善報告があった後に再度立ち入りして確認する手はずだったが、提出が本年度にずれ込み、実施できていなかった」(出典:沖縄タイムズ)
市の対応も涼空くんが亡くなった原因の1つではないのでしょうか。
追記:母親の当日の証言「うちの子はもう亡くなっていた」
亡くなったのは生後3か月の灰野涼空(りく)くんです。
園に息子を迎えに行ったら息子は目と口が開いていて舌が固まっていました。
素人の私でも亡くなっているとわかる状態の息子を園長は「横向きにしていたのでちょっと冷たいんですけど」と言いながら渡してきました。
園長は救急隊が到着するまでの間も息子の足を触って「ほら、ここあったかいですよ」と体温があるから大丈夫だという事をしきりにアピールしていました。〈母親の証言より〉
沖縄認可外保育園事件の経緯
先月30日、那覇市にある認可外保育施設で、生後3か月の男の赤ちゃんが心肺停止の状態になり死亡していたことを市が3日に公表しました。市などが当時の詳しい状況の確認を進めています。
那覇市や消防によりますと、先月30日の午後0時半ごろ、那覇市楚辺の認可外保育施設「緑のすず乃保育園」から「3か月の男児が、母親が保育園に迎えに来た際、呼吸をしていなかった」などと消防に通報がありました。
消防が駆けつけると、赤ちゃんは心肺停止の状態で、病院に運ばれましたがまもなく死亡が確認されたということです。
消防によりますと、搬送時、赤ちゃんに目立った外傷はなかったということです。
【時系列まとめ】
・7月30日、緑のすず乃保育園で「預かり保育」を利用していた生後3か月の男の子
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・母親が迎えに行くと男の子は「ぐったり」していた
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・職員に尋ねると「体が冷たくなっているだけで、息もしているので大丈夫」と返される
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・母親が男の子が息をしていない事に気づき、その場で救急車を呼ぶ
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・病院に搬送されたが男の子は死亡する
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・緑のすず乃保育園は以前から安全管理基準を満たしておらず、市から指導を受けていた事や、改善報告書は提出されていたが、市の立ち入り調査が出来ていなかった事が発覚
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・当日は園長と職員の2人体制。10時半頃、職員が男の子の「顔色がおかしい」など異変に気付き園長に報告していた。園長は男の子の体が「温かかった」と記憶していた事から、呼吸の確認はせずにスルー
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・午後0時15分頃、母親が迎えに来たため男の子の様子を園長と職員とで確認。このときに初めて呼吸を確認したが「なかった」という。しかし、「ぐっすり寝ていたのだろう」と考え、おむつ交換をしシャワーを浴びせる
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母親に男の子を渡したところ「死んでるじゃないか!」と慌てて消防に通報
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